インコとオウムの違い/頭の「冠羽」の有無で判別(ت)

2021/10/25


今回も、間近に迫った「愛玩動物飼養管理士試験」の対策にもなる内容でお送りします。

飼育管理科のまなぶです(ت)

<セキセイインコ>

インコの代表格といえば日本でも古くからペットとしてなじみのあるセキセイインコではないでしょうか。飼育経験が無くても名前はきっと聞いたことがありますよね。

先日、授業で学生さんからセキセイインコとオウムの違いについて聞かれました。素朴な疑問のように思えますがなかなか奥が深く面白い内容ですので今回ブログにして少し触れていきますね。

インコとオウムの違い/頭の「冠羽」の有無で判別

<タイハクオウム>

結論からいうとオウムもインコも鳥類の中では共に「オウム目」に分類されています。同じオウム目で、オウムは「オウム目オウム科」、インコは「オウム目インコ科」に分類されています。

そしてこのオウムとインコの違いですが、見た目で判断できる特徴的な部分があります。それが「冠羽(かんう)」と呼ばれる鳥の頭の上にある長めの羽のことです(以下の写真参照)。

<オカメインコ>

この冠羽を持つものがオウム、無いのがインコというのが最も説明しやすい外貌的な特徴です。他にも身体のつくりでいうと胆のうの有無などでも判別しますが、こちらは少し専門的な説明になりますので割愛いたします。また、羽の色が単色でやや地味な色合いなのがオウム、カラフルでさまざまな色が羽色に混じるのがインコ、などといった判別方法もあります。

世界には豊富な種類のインコ、オウムが存在しますので全てに当てはまるわけではありませんが、インコとオウムの違いについて最も分かりやすいものが今挙げたものとされています。

<冠羽を持つオカメインコ。「インコ」とはいえ、立派なオウムの仲間です。>

さて、ここで鳥を飼っている、あるいは鳥が好きで動画などを見ている人が抱く疑問、「オカメインコ」についてです。名前はインコですが、どこからどう見ても立派な冠羽がありますよね。先ほどの説明に当てはまるようにオカメインコは名前こそインコですが、立派なオウムです。なぜインコという名前が付いたかという有力な説として、昔は詳細な判別方法が確立されておらず、単純に大きいものをオウム、小さいものをインコと呼んでいたからとされています。今でこそきちんとした定義に当てはめられて分類されていますが、当時は大ざっぱなくくりにされていたようですね。

<コザクラインコ>

ちなみに日本には大型のオウムが先に入ってきたようで「枕草子」や「名月記」といった随筆に鸚鵡(おうむ)の記述があります。ペットとして流通しているセキセイインコなどはそのずっと後に日本に来ました。

ってことで本日のベストショット【はいポーズ】

タイハクオウムのたいちゃんが、めんこいポーズをしてくれた時の写真です。

感情表現豊かな鳥たちとの生活はとても楽しいですよ。

ってことで本日のベストショット【オキナインコの「まっちゃ」さん】

オキナインコさんは、人の声や音などを上手に真似するようになる鳥種で、ヨウムに次いでおしゃべりが上手な鳥といわれているのですが。。。

まっちゃさん、名前はばっちりなのですがね笑
在校生のみなさん、まっちゃさんと遊んで遊んで遊びまくって色々教えてあげてください!

ではでは

先日行われた、全日本猫会議で各地から集まった代表猫たちを捉えた写真をどうぞ。

飼育管理科でした(ت)